お知らせ
2022年度 スピリチュアルケア専門講座 講義概要
科 目 名 | 講義テーマと内容 | 講 師 | 講義日程 |
現代社会と スピリチュアリティ | テーマ: 均質化する社会・される個人 … 自ら求める生き方を目指す 自らの安定のために、社会の合理的と思える権威に従い、均質化される生き方に疑問を抱かない人が増えている。改めて、代わりのきかない個人のかけがえなさを尊重する社会を検討していく。 | 佐藤 俊一 | 2022年 4月17日 5月15日 |
スピリチュアルケア 原論 | 「スピリチュアル」と「ケア」の二つに分けて、それぞれの特徴を明らかにする。スピリチュアルケアの実践に向けての基本的知識と情報を明らかにする。スピリチュアルケアと宗教や心理的ケアの違い、また、キュア(治療)とケア(配慮)の違いなどを明確にする。更に、スピリチュアルケアの歴史、ケアする人に必要な能力など。スピリチュアルケアは患者や利用者にとってどんな援助か。患者のスピリチュアルペイン(痛み)、ニーズ(必要)のアセスメントにも触れる。 | 窪寺 俊之 | 2022年 4月17日 5月15日 |
保健医療と スピリチュアリティ | テーマ: 社会と個人の健康を考える力を養う(ヘルスリテラシー) 医療の現場では人生の危機に直面して「人間らしく」「自分らしく」生きることが難しい状況が多くみられる。難病を中心とした診療を行ってきた経験から幾つかの問題について検討を加える。 | 新井 公人 | 2022年 6月11日 |
テーマ: 死を前にした患者をどう支えるか 緩和ケアの本質は厳しい病状の中でも「生を肯定して」生きられるよう支援することである。緩和ケアにおけるQOLの考え方や患者の支えを強めるために何ができるか、臨床の現場での取り組みを紹介する。 | 坂下 美彦 | 2022年 6月11日 | |
宗教と スピリチュアリティ | テーマ: 宗教や価値観の理解への抵抗や遠慮、可能性と限界。 私たちの生き方に及ぼす影響から、キリスト教、仏教、神道や儒教、そして今後の関わり増加が予想されるイスラームなどを視野に入れた、スピリチュアルケアの実践を考える。 | 葛西 賢太 | 2022年 6月26日 |
対人援助論 (1) | テーマ: 対人にかかわる実践力を磨く (1) 教育の高度化や専門化という方向性から、頭で考えることが優先している現状がある。ここでは臨床的態度を学ぶことで、気持ちが動いて行動できるという実践力を身に着けることを行う。 | 佐藤 俊一 | 2022年 8月 7日 |
精神医学と スピリチュアリティ | 人類は有史以前から群れで生活しており、助け合いがあり、医療、介護もあった。現在まで影響を与えている古代ギリシャの医療における「ヒポクラテスの誓い」が未だに先進国の多くで用いられている。しかし現代医学は自然科学の発達に合わせてその一分野として発展してきたが、科学性のみに焦点が向き、患者さんの苦痛、苦悩,死の恐れなどを考慮することが少なくなり、現在は科学的医療から全人医療へと先進国は舵を切っており、その中で精神の階層性、スピリチュアリティが認識されている。 | 日下 忠文 | 2022年 9月25日 10月23日 |
臨床心理学と スピリチュアリティ | テーマ:「ともに生きることへの臨床」を問う 臨床心理学を学ぼうとするあなた自身の抱く暗々裏の人間観や生き方を問い直し、心の健康や社会的安寧をめざす支援ではこぼれてしまう「人が生きること」をささえる人間相互の在り方を模索する。 | 木村 登紀子 | 2022年 9月25日 10月23日 |
対人援助論 (2) | テーマ: 対人にかかわる実践力を磨く (2) どんな状況にあっても、「その時、その場に、相手とともに居る」とはどのような在り方なのか。言語的・非言語的な双方向の受け止めと表出を通じて、必要なケアを深められるような実践力を磨く。 | 木村 登紀子 | 2022年 12月 4日 |
対人援助論 (3) | テーマ: 対人にかかわる実践力を磨く (3) 他者の中に働くさまざまな価値観や力動を大切にしつつ、ケア者もその力動のなかの一つの要素として関わる。ケア者の自己理解の深まりが求められる。それらを大切にする援助演習をおこなう。 | 伊藤 高章 | 2023年 1月22日 |
臨床哲学と スピリチュアリティ | テーマ: ケアの原点 … 人間は、お互いにケアしあう存在である なぜ、スピリチュアリティが求められるのか。これまでの対人にかかわる科学的態度を検証し、予め方法を持たない臨床哲学から人間を理解し、ケアを生身の関係から問い直す。 | 佐藤 俊一 | 2023年 3月 5日 3月11日 |